私には価値がありますか。

フィンランド語原版執筆者: 
リーサ・ロシ(神学修士)
日本語版翻訳および編集責任者: 
高木賢(フィンランドルーテル福音協会、神学修士)

この世は、能力、社会的地位、経済力、外見などを基準にして人間を評価するものです。
あなたは、「世間の期待する基準を満たせない自分はだめだ」、と思うことがあるかもしれません。
普段はともかく、人生がうまくいかず周りからの要求に応えられないような時には、そのように落ち込むことがあるかもしれません。
しかし、よく考えてみると、あなたの存在価値は上に挙げたような外面的な基準などによって左右されるものではないことがわかるでしょう。
誰であれ他の人間には、あなたの「人間としての価値」を勝手に決め付ける権利などないからです。

あなたの価値を決める権利があるのは、あなたを創造なさった神様だけです。
神様はあなたを、「必要もないのに」とか、「何かのまちがいで」、お造りになったのではありません。
神様はあなたを、確かな目的と愛を込めて創造なさったのです。
神様は人間を「ご自分のかたち」として、つまり、この世の他のどの生き物よりも価値ある存在としてお造りになりました。
神様はあなたのことも、「愛する我が子」として細心の注意を払って創造なさったのです。

あなたは、かけがいのない存在です。
他の誰も、あなたの居る場所を代わりに埋めることはできません。

あなたは、神様にとって大切な存在です。
神様は、あなたの罪が赦されるためにご自分の御子を十字架で死に渡されたほどまでに、あなたのことを心から大切になさっているのです。

あなたは、自分の存在価値を自らの努力や行いによって獲得する必要などありません。
神様が造り愛し救ってくださった存在であるあなたは、あなたののままで、計り知れないほど尊い存在だからです。

「わたしはあなたをほめたたえます。 あなたは恐るべく、くすしき方だからです。
あなたのみわざはくすしく、あなたは最もよくわたしを知っておられます。」
(聖書の詩篇139篇14節)

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「自信を持って生きるために」

神様、あなたは善そのものです。 あなたは私を心から大切に見てくださっています。 あなたの祝福によって、私もあなたと同じ態度で自分を大切な存在と見なせるようになりますように。